拡張話法で会話上手になる!会話が上手くなる話し方のコツを紹介【話し方が9割】
- 拡張話法はどんな話し方?
- 話し手が一番願っていることは?
- 上手に話すための話し方を知りたい
初対面の人と会話が続かないよ…うまく話せるようになりたい。
ベストセラー本「人は話し方が9割」の著者・永松茂久氏は、上手に話すことよりも"上手に話を聞くこと"の大切さを語っているよ!
「また会いたい」と思わせる5ステップの話し方
家族や友人とは気兼ねなく話せるのに、初対面の相手や仕事上の付き合いだとなかなか上手く話せない…とお悩みではありませんか?
コミュニケーションがスムーズに進められると、
- 交友関係が広がる
- 取引を進めやすい
- 周囲に好印象を持ってもらえる
など、さまざまなメリットがあり、好かれる話し方は練習次第で上達させられます!
今回は2020年ビジネス書年間ランキング1位を獲得した名著「人は話し方が9割」より、会話がスムーズに盛り上がる拡張話法について紹介します。
本記事では「人は話し方が9割」で紹介されている拡張話法を簡易的にまとめたものなので、合わせて読んでみてくださいね。きっとハッとさせられる内容ばかりでしょう!
上手な話し方とは何か?
まず、上手に話そうと思うあまりに自分の話ばかりをしていませんか?
沈黙が怖くてつい話過ぎてしまう、その中で余計なことを言ってしまうという経験がある方も多いでしょう。
上手な話し方とは実は、「自分が話すこと」ではありません。会話がスムーズに進むのは「上手に話しを聞くこと」なのです。
相手が「この人とは話しやすい」「この人になら話してもいいかな」と思うような聞き方をすれば、自分が一方的に話さなくても会話が自然と続きます。
何を話そう、相手は今何を考えているんだろうと不安になりすぎるのではなく、相手の言葉を待ち、そこから会話を続けていくというのが上手な話し方のポイントです。
相手にとって心地のいい聞き役になるためにはどんな点に気を付ければいいのかについて、下記で紹介していきます。
人に好かれる話し方「拡張話法」
相手に好かれる話し方である拡張話法について、実際に会話上手な人が使っている5つのステップを紹介します。
- 感嘆
- 反復
- 共感
- 称賛
- 質問
拡張話法の基本は5ステップです。どれも難しいテクニックではありませんので、ぜひ日常会話に取り入れてみてください。
【STEP1】感嘆
まずは感嘆です。相手の話したことに感銘を受けていることを伝えられるような言葉を探しましょう。何か難しいことを言う必要はありません。
- そうなんですね!
- へえー!
- わー!
など、簡潔にリアクションを取ることです。リアクションが薄い自覚がある、リアクションが薄いと指摘されたことがある方は、より意識してこの感嘆をおこなってください。
自分が思っているより大げさなくらいのリアクションを取っても、相手には違和感を与えないことが多いです。
ポイントは、語尾で感情を表現すること。「!」はもちろん、喜び、驚き、悲しみなどを、語尾に顔文字がついているようなイメージであらわしてみてください。
会話例1
この前、取引先とのミーティングでこんなことがあってさ~
えー!
会話例2
実は犬を飼い始めたんだ~
へー!きっと可愛くて、毎日癒されて羨ましいよ~
【STEP2】反復
次に反復です。反復はその通り、相手の話した内容を反復するだけです。
この反復があると、相手は次の話を言い出しやすく、そこからさらに会話を広げていきやすくなります。
こちらから話題を提供しなくても相手が自然と話しだしてくれるので、会話が続かない、提供できる話題がないとお悩みの方はぜひ試してみてください。
会話例1
ミーティングで資料を忘れちゃって…
えー!資料を忘れちゃったんですか!?
そうなんだよ、前日徹夜して作ったのに…
徹夜までしたのにつらいですね…
会話例2
最近カフェめぐりにハマってるんです!
カフェめぐり!いいですね!
会社の近くにもいいお店がたくさんあるんですよ
そうだったんだ!?全然気づかなかったです!
【STEP3】共感
次に共感です。共感は、相手の話から読み取れる感情を「理解していますよ」「わかりますよ」といった返事をすることです。
相手の話のトーンや雰囲気に合わせて感情表現を調整することが大切です。感情を理解してくれると相手が思ったら、その相手はあなたに対してより心を開きやすくなります。
会話のもっと細かいところや自分の話をどんどんしてくれるので、あとは共感や反復を繰り返していきましょう。
会話例1
私のミスじゃないのに上司に怒られたんだよね
先輩のミスじゃないのに?それはつらいですね
会話例2
今回の試験は難しかったよ
それは大変だったね…お疲れ様でした!
【STEP4】称賛
相手を高く評価する称賛も、拡張話法では大切なポイントの一つです。褒められることが嫌いな人は少ないですよね。
普段なかなか褒められる機会がない方も多く、些細な会話の中で少しずつ相手を称賛する言葉を取り入れることで、相手に気持ちよく話し続けてもらうことができます。
称賛の言葉はたくさんありますが、
- さすがですね!
- すごい!
- 素敵です!
- センスいいですね!
- 可愛い!
- かっこいい!
など、大げさに聞こえない称賛の言葉のレパートリーを増やしておきましょう。
会話例1
ミーティングで出した案が通ったんだ
さすがです!
会話例2
この前行ったカフェがおしゃれだったんだよね
素敵ですね!
【STEP5】質問
最後に質問です。相手の話を聞き、その内容を踏まえた質問をすることで、より深く会話を掘り下げることができます。
上記の4つのテクニックを用い、さらに質問を投げかけることで、自分はほとんど何も話していなくてもスムーズに会話が盛り上がっていくでしょう。
会話を掘り下げることを意識したような質問でなくても、「それで?」「その後どうなったの?」など、どんなシチュエーションでも使える質問文はたくさんあります。
会話例1
この前彼氏と喧嘩しちゃって…
えー!どうして喧嘩したの?
会話例2
新しいメニューの開発中なんだけど
どんなメニューが候補なんですか?
誰もが自分のことをわかってほしいと願っている
拡張話法のステップについて解説しました。5つのステップを振り返ると、いかに相手の話を聞くことが大切かがわかりますよね。
ただ話を聞くだけでなく、相手のささいな言葉から話を広げてあげることも大切です。相手の方がたくさん話していても、会話の主導権はあなたにある、といった状況が理想的です。
そして、相手に気づかせない絶妙なあいづちを打つ必要もあります。拡張話法を用いて会話をするためにはさまざまなことを意識する必要があります。
これまでに解説した5つのステップを覚えればスムーズに会話を進められるでしょう。人は自分のことが一番大切で、自分の話を聞いてほしい、理解してほしいと願っています。
そんな人間の心理を上手に取り入れたのが、この拡張話法です。
拡張話法を用いて相手の話を聞いて、
- あなたのことを理解している
- あなたの話をもっと聞きたい
- 会話の主導権はあなた
という姿勢を見せれば、相手も会話がしやすく、さらにあなたに好感を持ってくれることでしょう。
上手な話し方は拡張話法で身につく
上手な話し方の基本である拡張話法について紹介しました。あらためて、 相手に好かれる話し方の一つ「拡張話法」について、復習しましょう!
「えー!」「すごい!」など、リアクションを取ること。
相手の話した内容を繰り返し言ってみよう。しかし、反復しすぎるとバカにされている印象をもたれるのでほどほどに。
話の内容を「理解しています」と相手に伝えて、相手の感情を読み取って共感すること。
「可愛い!」「かっこいい!」など、相手を褒めて称賛すること。
相手に質問して、より深く会話を堀り下げよう。「自分の話に興味がある」と思ってもらうこと。
人と上手く話せない、話が続かないとお悩みの方は、自分が一方的に話していたり、相手が返しにくいあいづちを打っているかもしれません。
そんな点を改善して5つのステップを踏めば、自然と相手との会話が弾むようになります。どれも難しすぎることはありませんので、普段の会話の中に自然と取り入れましょう!
人は自分のことが一番大切。「自分の話を聞いてほしい」という心理を上手く取り入れた話し方が拡張話法なんだね!
拡張話法はどんな人でも意識しやすい会話の方法です。もちろん自然と拡張話法を用いている方もいますが、そうでなくても今から自分の話し方を改善することは可能です。
- 人見知りだから
- 会話の経験が少ないから
- コミュニケーション能力が低いから
と諦める必要はありません。
ぜひこの機会に拡張話法を習得してみてください。「この人には話しやすい」「この人とまた話したい」と思ってもらえれば、ビジネスシーンだけでなく日常の人間関係も円滑になることでしょう!
ここまで拡張話法について解説しましたが、さらに話し方を磨くためには、実践の場が必要です。
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